
ホームページを持つ小さな会社・お店で、「AIに自分の会社を聞かれたら、何と答えられているのか」が気になっている方に向けた記事です。結論から言うと、AI検索が会社のことを答えるとき、会社概要ページが、読まれる回数のわりに引用元として使われやすいことが、海外の調査で分かってきました。
この記事では、自分で確かめられることを先に、人に頼むことをあとに書いています。パソコンが苦手でも、最初の確かめ方はスマホだけでできます。
Google検索のAIモードで、自分の会社はどう答えられているか?今すぐ確かめる方法
まずは今どう答えられているかを、自分の目で見てください。数分で終わります。
「AIモード」は、Google検索の中にある、質問に文章で答えてくれる画面です。普段の検索結果の上に出る「AIによる概要」とは別の入口です。
スマホのGoogle検索で自社名を聞く手順
- スマホでGoogleの検索画面を開く
- 検索窓の近くにある「AI モード」をタップする(見当たらなければ、ブラウザで
google.com/aiを開きます。画面の作りは変わることがあります) - 「千葉県〇〇市の(会社名・屋号)はどんな会社ですか」と入力する
- 続けて「(会社名)の営業時間と対応地域は」「(会社名)に頼めることは」と聞く
ChatGPTを使っている方は、同じ質問をChatGPTにもしてみてください。AIによって、どのサイトを読みに行くかが違うことがあるためです。
答えのどこを見ればいいか
見るのは2か所だけです。
- 答えの中身が合っているか(住所・営業時間・やっている仕事・やめた仕事が載っていないか)
- 答えの横や下に出る出典のリンク(どのページを読んで答えたか)
出典に自社の会社概要ページが出ていれば、そのページが答えの材料になっています。古い住所や、やめたサービスが答えに出てきたら、直す場所は会社概要ページだと見当が付きます。

うちみたいな小さな店でも、AIに聞かれることなんてあるんですか?

当方は、知られていない会社ほどAIは前もって覚えておらず、聞かれたその場でホームページを読みに行って答えていると考えています。だから、書いてあることが答えに使われやすいんです。
なぜ会社概要ページなのか?2つの調査で分かったこと
AIが読みに来る回数が少ないのに、答えの出典としてはよく選ばれるページ。それが会社概要でした。
海外SEO(検索で上に出すための工夫)の情報を毎週まとめている鈴木謙一さんのブログが、2026年10月第5週の話題として「AI検索で会社概要ページがトップページの5倍表示」という見出しを取り上げています。ただ、そのまとめの本文には元の調査の名前や数字が載っておらず、確かめられませんでした。そこでこの記事では、中身を確かめられた2つの調査の数字を使います。
読みに来る回数は少ないのに、引用される割合は高い(Trakkrの調査)
AI検索の分析をしているTrakkrが、2026年3月に出した調査です。882のブランドについて、AIの答えで引用されたURL(ブランドごとに重複を除いて)337,362件と、AIのクローラー(サイトを自動で読みに来るプログラム)の訪問1,140万回を突き合わせました(期間は2025年1月1日〜2026年3月14日)。

| ページの種類 | AIが読みに来た割合 | 答えに引用された割合 | 倍率 |
|---|---|---|---|
| 会社概要・お問い合わせ | 0.4% | 1.7% | 約4.6倍 |
| トップページ | 10.7% | 7.9% | 約0.7倍 |
| 商品ページ | 13.0% | 6.3% | 約0.5倍 |
| よくある質問 | 1.9% | 0.4% | 約0.2倍 |
倍率は「引用された割合 ÷ 読みに来た割合」で、調査が公表した値です(表の割合は四捨五入してあるため、表の数字どうしで割ると少しずれます)。なお、ページの種類を分類できたのはURLの58%で、残りの42%は「その他」です。会社概要は、ほとんど読みに来られないのに、読まれたときに答えの根拠として使われる率が高い。トップページはその逆でした。
企業サイトの引用の1割は会社概要・経歴のページ(Kern Mediaの調査)
もう1つは、2026年10月5日付で紹介されたKern Mediaの調査です。AIの答え1,044件に付いた引用5,376件を調べ、企業サイトの中でどのページが引用されたかを分けています。
- トップページ:16.3%
- サービスのページ:12.2%
- 会社概要・スタッフ・経歴のページ:10.6%
- ブログ記事:6.9%
こちらではトップページのほうが多く、「会社概要が一番」とまでは言えません。それでも、この調査ではブログ記事より会社概要のほうが多く引用されていました。ただ、Trakkrの調査ではブログが引用の最多(20.2%)で、ブログと会社概要のどちらが多く引用されるかは、2つの調査で結果が分かれます。どちらも海外の、限られたブランドのデータです。日本の小さなお店にそのまま当てはまる保証はありません。ただ、「会社概要は誰も見ないページ」という扱いを改める理由にはなります。

会社概要って、住所と電話番号を書いておけば十分だと思っていました。

人が読むならそれで足ります。でもAIは「この会社は何をしていて、どこまで来てくれるのか」の答えもそこから探すので、そこまで書いてあるほうが正しく答えてもらえます。
会社概要ページに何を書けば、AIは正しく答えられるのか?
答えは「誰が読んでも同じ意味になる事実」を、文章で書くことです。「地域密着」「丁寧な対応」のような言葉は、AIが確かめようがないので、答えの材料になりにくいと当方は考えています。

名前・所在地・連絡先は、Googleビジネスプロフィールと一字一句そろえる
Googleビジネスプロフィールは、Googleマップに出るお店の情報のことです。ここと会社概要ページで、屋号・住所・電話番号の書き方が違っていると、同じ会社だと結び付きにくくなると当方は考えています。
- 「1丁目2番3号」と「1-2-3」のように、住所の書き方を片方に合わせる
- 屋号と会社名が違うなら、会社概要に両方を書く(「屋号〇〇(運営:株式会社△△)」)
- 移転・電話番号の変更をしたら、会社概要とGoogleビジネスプロフィールを同じ日に直す
Googleビジネスプロフィールの名前や住所の決まりは、Googleビジネスプロフィールで最初にやることにまとめています。
対応地域・できること・受けない仕事を、文章で書く
AIに「松戸市で〇〇をしてくれる店は」と聞かれたとき、答えの材料になるのはここです。
- 対応地域は「千葉県北西部」ではなく、市町村名で書く(「松戸市・柏市・流山市。それ以外はご相談ください」)
- できることは、お客様が使う言葉で書く(「水回りのリフォーム」より「トイレ・お風呂・台所の交換」)
- 受けない仕事も書く(「新築工事はお受けしていません」)。やめたサービスが載ったままだと、AIはそれを今もやっていると答えるおそれがあります
代表者・開業年・資格・所属は、確かめられる形で
代表者の名前、開業した年、持っている資格、入っている団体(商工会議所・業界団体など)。どれも外から確かめられる事実なので、信用の材料になります。「〇〇No.1」「地域最安」のような根拠を示せない言葉は、書かないほうが安全です。

うちの会社概要、15年前に作ったきりで、先代の名前のままかもしれません。

それは早めに直したいところです。古い代表者名のままだと、AIもその名前で答えてしまうおそれがあります。
AI検索とふつうの検索の違いをもう少し知りたい方は、SEOとLLMOの違いを、業種別の書き方の例は税理士事務所がAIに選ばれるためのLLMO対策を読んでみてください。
AIに読みに来るのを止めていないか?robots.txtの確かめ方
会社概要を整えても、AIがサイトを読みに来られない設定になっていれば使われません。その設定が書かれているのが「robots.txt(ロボッツ・テキスト)」です。検索エンジンやAIのプログラムに「ここは読んでいい・読まないで」と伝える、サイトに置かれた小さな文字のファイルです。
ブラウザで開いて、2つの名前を探す
- ブラウザのアドレス欄に
https://(自社のドメイン)/robots.txtと入れて開く(ドメインは、ホームページのアドレスのhttps://のあとから最初の/まで) - 「OAI-SearchBot」と「User-agent: *」(すべてのプログラムに向けた指定)の行を探す
- その下に
Disallow: /(「/」から下、つまりサイト全体を読ませないという指定)だけが書かれていたら、サイト全体を読ませない設定になっている
OpenAIの説明では、OAI-SearchBotはChatGPTの検索の答えにサイトを出すためのプログラムで、止めると検索の答えには出なくなります。GPTBotはAIの学習用で、こちらだけ止めても検索の答えへの表示とは別に扱われます。「学習には使われたくないが、検索の答えには出たい」なら、止めるのはGPTBotだけで足ります。
ファイルが開けない、中身の意味が分からない、という場合は、自分で書き換えないでください。次の節の頼み方で、サイトを作った会社に確かめてもらうのが安全です。
自分で直せないときは、誰に何と頼めばいいか?
会社概要の文章を直すのは、多くの場合、ホームページの管理画面(文章を書き換える画面)に入れる人です。
頼む先の見当を付ける
- ホームページを作った制作会社:契約書・請求書・サイトの一番下の「Produced by」などの表記に名前があることが多い
- 管理画面のパスワードを持っている人:社内の担当者、知り合いに作ってもらったならその人
- どちらも分からないとき:ドメイン(ホームページの住所にあたる名前)を誰が管理しているかを調べる。
.jpで終わるならJPRSの「WHOIS」、.comなどはICANNの「Lookup」(どちらも、ドメインの登録情報を調べられる公式の検索ページ)で、ドメインの名前を入れると、登録を取り次いだ会社の名前が出ることがあります(伏せられている場合もあります)
そのまま使える頼み方
会社概要ページの内容を直したいです。Google検索のAIモードで当社のことを聞いたところ、(古い住所・やめたサービスなど)が答えに出てきました。次の3点をお願いできますか。
1. 会社概要の住所・電話番号を、Googleマップの表記と同じにする
2. 対応地域と、お受けしていない仕事を書き足す(文面はこちらで用意します)
3. robots.txt で、OAI-SearchBot や Googlebot を止めていないか確かめる
AIモードの答えの画面をスクリーンショット(スマホの画面をそのまま画像にしたもの)で撮って添えると、話が早く進みます。

これなら、何を頼めばいいか分かります。文章だけ自分で用意すればいいんですね。
当方は、会社概要に「確かめられる事実」と「受けない仕事」を書くことをすすめています
当方は、小さな事業者はAIに前もって覚えられていないため、聞かれたその場で読まれるページの書き方が答えを決めると考えています。効くのは言葉を飾ることではなく、所在地・対応地域・開業年・資格のような確かめられる事実を、取り出しやすい文章で置くことです。受けない仕事まで書くほうが、かえって信用の材料になります。
会社概要のように、作ってから誰も見直していないページは、移転や代表者の交代があっても古いまま残りがちです。誰に頼めばいいか分からない、作った会社と連絡が取れない、というときは不具合・修正のご相談から、文面の見直しと更新を続けて任せたいときは月額保守からご相談ください。
出典
- SEO Weekly Update 2026年10月第5週(海外SEO情報ブログ): https://www.suzukikenichi.com/blog/seo-weekly-update-october-2026-week5/
- AI crawls your product pages. It cites your blog.(Trakkr Research): https://trakkr.ai/trakkr-research/page-type-performance
- AI Search Cites Vendor Pages, Not Blogs: What 5,376 Citations Reveal(Obsurfable、Kern Mediaの調査の紹介): https://obsurfable.com/resources/articles/ai-search-cites-vendor-pages-not-blogs-kern-study
- Overview of OpenAI Crawlers(OpenAI): https://developers.openai.com/api/docs/bots
- Google 検索の AI モードで AI による回答を取得する(Google 検索ヘルプ): https://support.google.com/websearch/answer/16011537?hl=ja
- AI features and your website(Google検索セントラル): https://developers.google.com/search/docs/appearance/ai-features
- JPRS WHOIS(株式会社日本レジストリサービス): https://whois.jprs.jp/
- ICANN Lookup(ICANN): https://lookup.icann.org/
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